末永く安心して暮らせる住まいづくりへ……
一般社団法人住宅長期支援センター
理事長 東樋口 護
私たちはいつまでも住み継がれることの出来る美しい住まいとまちの礎を築きます。
21世紀もはじめの10年が過ぎ、私たちの住宅は性能が高く、便利で快適なものになり、消費者も好みに応じた住宅を選択して暮らすようになりました。
国土交通省は、2006年の住生活基本法をスタートとして、2008年長期優良住宅普及促進、2010年の既存住宅瑕疵担保保険等で住み継ぐ住宅の普及を一層推進し、今までのフロー主義から、有効なストックの形成とその持続的な利用というストック中心主義へと、われわれの生活と住まいは大きく転換が始まっています。
今や「性能も耐久性も高い住宅を建てて、適切に維持管理し、良質な中古住宅市場を形成する」ことは、環境問題の面からだけでなく、住まい手が愛着ある生活環境を築き、住文化を育てていくためにも重要であることが認められるようになっています。
今、住宅が有効なストックとなり、そこで生き生きとしたゆとりのある住生活を営むことが出来る、それらが一つ一つ積み重なって美しい住宅地と元気なまちを創り上げていく、そうした住まいづくりが求められています。
そのために、住まいを丈夫で長持ちするものにしていくことが、これからの住まいづくりの課題となっています。
高耐久の住宅の開発と供給ということに止まらず、それを安心して住み継ぐための住宅履歴整備などの仕組、メンテナンスする仕組み、いつまでも住み継ぐことの出来る住宅の飽のこない美しいデザイン、有効な住宅ストックの活用の仕組みなども大切な課題・テーマです。
こうした課題・テーマは活動を通じて実現し、末永く安心して暮らせる美しい住まいづくりの理想を実現していくことを目指して、個人や個別の企業だけでは出来ないことを、協働してまたお互いにサポートし合うのが「NPO法人住宅長期保証支援センター」です。
是非とも、私どもの趣旨にご賛同いただき、多くの方々がここに集われることを、心からお願い申し上げます。
2016年4月1日